虚ろな十字架
虚ろな十字架 [ 東野圭吾 ]
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今更ですが読みました。
読みなれている東野圭吾の作品なので、人間関係がどこかでつながるはずだと
思いながら読みすすめる。・・・でも結局最後まで想像できない展開なのがさすが。
それにしてもまた重いテーマで考えさせられますね。
死刑廃止論については、色々な意見がありますけど、何が正しいかなんてわかりませんねほんと。国家が今、認めている制度=正解 ではないですからね。
一番印象に残ったフレーズ
「人を殺せば死刑ーそのようにさだめるの最大のメリットは、その犯人にはもう誰も殺せないということだ」
子供を殺された主人公の妻のセリフ。犯人が再犯であること、そして日本の犯罪の再犯率の高さを指摘した上でのセリフ。
彼女は遺族の立場から死刑を「通過点」と表現していた。
うーん。考えさせられますね。
中々考えることのないテーマを、読みやすい文章で、すっと自分の中においてくれる東野圭吾の作品。さすがです。